描画したマスクフィルムを、高解像度な印刷物として
ご使用いただく場合、フイルムの外形加工が必要になると思います。

フイルムの外形加工は、主に2種類の方法があります。
抜き加工(ビク型、ピナクル型)とレーザ加工です。

今回は抜き加工を紹介させていただきます。

まずデータとしては製品の左右に、下の写真の様に黒丸のガイドマークを2ヶ所描画します。

抜き加工前マスクフイルム

 

 

 

 

 

 

 

このガイドマークの位置に、カメラによる自動アライメントで穴(=ガイド穴)をあけます。

ビク型には、下の写真の様にガイドピンを付けておきます。
ビク型の例

 

 

 

 

 

 

ガイド穴にガイドピンを差し込んでプレス機で抜きます。
この写真の場合、フイルムをドーナツ型に抜きます。
オレンジ色の部分はスポンジで、このスポンジの中に刃が隠れています。

スポンジの中には、
ビク型の刃

 

 

 

 

この様な刃が立っています。(上の写真とは別のビク型です)

ビク型の場合、寸法精度は±0.1~0.2mmです。

より高精度に抜きたい場合は、ピナクル型を使用します。
フイルム抜き加工用ピナクル型

 

 

 

ピナクル型での抜き加工の加工精度は、経験的には±0.03mm程度です。

下の写真はビク型での抜き加工サンプルです。
ビク型で抜いたフイルムの例

 

 

 

 

内径と外径を同時に抜きました。

ビク抜きエッジ部拡大x50

 

 

 

 

ビク型での抜き加工サンプルのエッジ部拡大です。(x50)

 

 

 

 

 

 

同じくエッジ部拡大です。(x200)